親の気持ち、子の気持ち
「将来は子供産まないかもしれないじゃん?」
そんなことを母に言ってみたら、
「親の気持ちも考えなさいよね」
と冗談混じりに返された。
子供は好きじゃない。
親戚の子供は好きだが、いわゆる身内ということで愛着があるだけだろう。
子供なんて、やかましいとしか思えない。
まして自分が産んだ子なんて想像もつかない。
産む時の痛みなんて、今考えただけでもゾッとする。
男はいいじゃないか。遺伝子を女に提供するだけで自分の子供が作れるのだから。
私は、痛みを感じてまで子供を残そうなんて思えない。
そして、仮に産んでも育てられる気はしない。
幸い弟がいる。弟が誰かと結婚して孫を産めばいい。
今は死んでもごめんだ。
卵子だけ提供するから、子育ては別の誰かがして下さい。
親は孫が欲しくても、子は子が欲しいか分からないのに。
そんなことを言ったら、親不孝だろうか。
中途半端に産んで中途半端に教育するよりは、よっぽどいいはずなのに。
私は人間の子供より、犬や猫、うさぎとかの動物と生涯共に過ごしたいなぁ。
今はもう亡き愛しのウサギの骨壷を抱きしめながら、そんなことを考える。