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命が無機物に変わる

メモリアルグッズには賛否両論あると思う。

特に、故人の骨をアクセサリーにしたりなど。

私は賛成だと思うし、大切な人がもし早くに亡くなってしまったらそうしたいと思っている。

 

先日、亡くしたウサギの爪が入った、ネックレスが届いた。

 

付けてみてわかる。

これは無機物だ。

 

かつての思い出こそ蘇るが、握りしめたところでただの銀の首飾り。

かと言って、かすかに感じ取れるような、温もりと命の重み。

 

私にはまだ早過ぎる高級品だったようだ。

ブランド物や貴重な骨董品よりも、はるかに重い。

たかだか数万円で命の保存など出来てしまっていい筈はない。

 

人だったら違っただろうか。

人じゃないからこうなのだろうか。

それを教えてくれる誰かは私に存在しない。